
そもそもフラワーバスケットは、イギリスで始まった装飾園芸だが、ヨーロッパ種の花をそのままビクトリアの土地に順応させるのは、風土の違いから無理だった。そこで花の種類を変えたり、試行錯誤を重ね、1960年代にほぼ現在のフラワーバスケットの形が出来上がった。ひとつのフラワーバスケットの中に植えられる花は、ゼラニウム、ペチュニア、ロベリア、ビスカリア、タゲット、ラミウムなど約9種類。 毎年5月初めにビーコンヒル園芸場で作られるバスケットは約1500個。バスケットに植えられてから1週間はグリーンハウスで育てられ、それから戸外に出されて、徐々に外気に慣らされる。それから6月中旬に初めて、ビクトリア名物である街灯にフラワーバスケットが掛けられるのだ。
![]() 毎日朝11時から夕方7時半の間に、市の給水車(2250リットルの水を運ぶ)が各バスケットに水やりをする。この水には、肥料も含まれているので、街のフラワーバスケットは、あっという間にたくさんの花を付けた見事な丸い形に成長するわけだ。 ビクトリアは夏季は極端に雨が少ないため、花の水やりは週5〜6回に及ぶ。さらに、毎週バスケットの中の土の湿度やpHや塩分の%まで詳しく記録され、最高の状態を保つように管理されている。
姉妹都市になっている盛岡市では、ビクトリアに習って「花と緑のガーデン都市づくり」を目指し、フラワーバスケットやフラワーコンテナをあちこちに設置し、市ぐるみのプロジェクトを平成16年から推進している。 初出:「ワールドバザール21」各国いまどき報告 (2007年7月17日) |
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