
そのひとつが毎年秋に行われる日本文化祭。今年は600人もの入場者があり、大盛況だった。大きな講堂では、琴と尺八の演奏、剣道と合気道のデモンストレーションがあり、寿司や大福もちの販売や、懐かしいラムネも売られていた。 子供向けに剣玉やダルマ落としのゲームが用意され、折り紙に挑戦する子も大勢いた。昨今は国際結婚が増えているので、父母の違った文化を学べる子どもたちは、二重にラッキーだと思う。 書道のブースは、カタカナの名前を適当な漢字に当てて書いてもらうコーナーだ。カナダ人にとって、自分の名前が漢字になるのが珍しいので、このコーナーはいつも人気の的である。
少し離れた静かな小部屋では、それぞれ茶道のお手前と生け花のデモンストレーションが行われていた。先生は日本人でも生徒のほとんどが、やはりカナダ人である。日本文化がカナダ人の間でいかに親しまれているか、垣間見ることができてうれしくなる。 天井高く舞い上がっている凧やこいのぼりの飾り付けも、にぎやかで楽しく日本のお正月と子どもの日が一度に来たような雰囲気だ。日本語がほとんど話せない日系カナダ人の多くは、日本文化をこよなく愛し、日本との繋がりを大切にしている。我々日本人にとっては、ともすると身近にありすぎて無関心になりがちな日本文化だが、もっと誇りに思い、親しんでみようという気持ちにしてくれた。
初出:「ワールドバザール21」各国いまどき報告 2006年12月19日 |
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