
約140のブースから植毛手術、フェイスリフト、美容整形、歯の美容施術、ホワイトニング、豊胸、脂肪吸引など、あらゆる情報を一挙に得ることができるとあり、女友達と会場を訪れた。
実はこの友人、2年前に胸の縮小手術を受けている。彼女に言わせると、両方で1キロの脂肪が取り去られたら、長年の肩凝りと胸のまわりの皮膚炎がすっかりなくなったという。
カナダでは豊胸手術は若い女性の間で需要が高い美容整形だが、その一方で胸の大きすぎる人が胸を小さくする手術を受けるのも珍しくない。鼻も隆鼻術ではなく、大きい鼻を小さくしたり、高すぎる鼻を削る手術が一般的に行われている。
今回のアンチ・エージング・ショーで、多くのデモンストレーションが行われ、最も注目されたのが、メスを使わない美容施術で、ヒアルロン酸やボトックスを注入するシワとりだ。
ヒアルロン酸は、シワとりだけでなく唇を厚くする施術としても人気がある。薄い唇よりも厚い唇の方がセクシーで若々しいというのが北米の美的感覚。最近では唇が一時的に厚くなるリップクリームも登場している。
ボトックスは、もともと偏頭痛の治療として行われていたが、額に直接注射することで、頭痛だけでなく額のシワまで消えてしまうことから、急速に若返りの術として人気を得るようになった。北米では、年間100万件のボトックス治療が施術されている。
また、発汗を押さえる働きもあるため、極度の多汗症患者に対して、ボトックスをわきの下や手のひらに注射する治療も注目されている。とくに握手の習慣のある国では、手のひらが汗でべたつくのは、とてもいやがられるからだ。
国が違えば、美意識も美容事情も違うものである。
初出「婦人公論」海外女性通信・・2002年5月7日号 |
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