
それを解決しようと、1992年からビクトリアは公立学校に留学生を受け入れるプログラムを開始した。するとどうだろう、今までガラガラだった教室は英語教室のクラスとなり、マルチ・ミリオン・ダラーの高収入をもたらすようになった。
今年だけでも900人以上の留学生が中学・高校に登校し、160万ドルもの利潤を生むという。日本、中国、韓国、台湾、タイ、メキシコ、ブラジルなどから来る彼らのほとんどは、学校が推薦した家にホームステイする。
年間1万1,500カナダドルの授業料と月額700カナダドルのホームステイ料金は、けっして安い費用ではないが、治安が良く教育カリキュラムがしっかりしているカナダは、留学先として人気が高い。ホストファミリー側は、3食と個室の提供で、月700カナダドルの収入になるので、空き部屋がある家庭は、わりと気楽に学生を受け入れている。
ある友人宅は、高校と中学に通う子供を持つ共稼ぎ夫婦だが、ここ数年間いろいろな留学生をホームステイさせている。
「家族4人の食事が5人になるだけで、それほど家事が増えるわけでないし、700ドルは食費の助けになるのよ」と友人は言う。
アジア系の留学生は静かで礼儀正しく、まじめに勉強する優等生なので、ホストファミリーの引く手あまただとか。友人宅の日本人留学生も、犬の散歩や家事を率先して手伝うので、たいへん重宝がられている。ギブ&テイクの良い関係を保てば、学生側もホスト側もプラス面は大きい。部屋数の多い家庭の中には、2人3人と、まとめて面倒を見ている家もあるほどだ。
初出:「婦人公論」海外女性通信 2004年11月7日号 |
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