
ドイツのバイエルン地方の祭りである「オクトーバーフェスト」が、カナダでも毎年開催される。ドイツ系カナダ人が多く住んでいるオンタリオ州のキッチナー、ウォータールー地域で催されるこのお祭りは、今年33周年を迎える北米最大の規模だ。 メインイベントである感謝祭パレードをはじめ、音楽、フォークダンス、そしてドイツ料理と本場ビールをたっぷり楽しむことができる。 ドイツ系の人々とゲミューリッヒカイト・スピリット(温かいもてなしとエンジョイする精神)を味わうチャンスだ。 今年のオクトーバーフェストは10月11日から19日まで。15のフェスターレン(パビリオン)ではアートショー、クラフトショー、チェスのトーナメントやチャリティーバザーが開かれる。ラグビーやカーリング大会、ゴーカートレースも予定されている。 詳しくはWebページhttp://www.oktoberfest.ca/をご覧ください。
多くのドイツ系移民はドイツだけでなく、オーストリア、ハンガリー、ロシア帝国やバルカン半島から来ている。 1930年代はナチの迫害を逃れて、ユダヤ難民たちがカナダへと流れてきた。そして1950年、それまで11年間続いたドイツ国民のカナダ移住を許可しない移民法が削除されると、再びドイツ移民が急増した。 1951年から60年までに、なんと25万人のドイツ人がカナダへ移住している。1961年以前ではイギリス、イタリアに次いで3番目に多いのがドイツからの移民である。 1996年の国勢調査ではカナダに住むドイツ系は276万人だそうだ。
我が家の周りにも何人かドイツ出身の人が住んでいるが、彼らの家は掃除が行き届き、庭の芝生も完璧に近い状態で、いつもきれいに刈り込まれている。 これは独断と偏見ではなく、たいていピカピカの家を見ると、その持ち主はドイツ系なのだ。私は今だかつて、だらしのない、汚れたドイツ人家庭を見たことがない。 また、ドイツ系は森の中を散策したり、自然が大好き。そのせいか、郊外の広い土地に住んでいるドイツ系は多い。 トロントには、いろいろなエスニック系の町があるが、なぜかドイツ系の町はない。そのかわり、前述したキッチナーやウォータールーのように、もっと大きなシティー規模のドイツ系のコミュニティーが確立している。キッチナーは昔はベルリンと呼ばれていたほどだ。 北米に移住したドイツ人が広めた慣習のひとつに、クリスマスのイルミネーションがある。16世紀のころ、戸外の常緑樹(もみの木など)に小さなキャンドルをつけてデコレーションしたのが始まりで、この伝統は1850年までにカナダ全土に広まった。 今では世界中で、クリスマスツリーにイルミネーションを灯すようになったわけだが、ドイツが起源だと知る人は少ない。
2002年10月1日 |
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