
アメリカでは、1612年に北米へ移住してきたピルグリムたちが、秋の収穫を神に感謝してお祝いが始まったとされるが、実はその43年前である1578年、イギリス人の探検家マーチン・フロビシャーが、バフィン・アイランド(今のニューファンドランド)に定着し、航海の無事を感謝してセレモニーを行なったことが、カナダ初の感謝祭だったのである。
ヨーロッパのケルト族のドルイド教の僧侶たちは、2000年も前から収穫が終わると、太陽神に感謝の祈りを捧げ、暗く冷たい冬将軍に備えたという。したがって、ケルト族の風習こそが、感謝祭の起源かもしれない。
1957年にカナダは国会で、それまで各地で別々の日に祝われていた感謝祭を10月の第二月曜日に設定した。ちょうどその頃は、カナダの国旗のシンボルでもあるカエデが美しく紅葉し、大きくなったパンプキンが街のあちこちで売りに出され、まさに秋一色になる。
感謝祭はクリスマスを前にした、大きなホリデーなので、家族や友人が一堂に集まり、伝統的な七面鳥の丸焼きをメインにした晩餐会となる。
感謝祭が終わると、すぐに子どもたちがお待ちかねの「ハロウィーン」がやってくる。それから先は、あっという間に紅葉が散り、長く厳しい冬がカナダを白銀の世界に塗り替えてしまうのである。
初出:「ワールドバザール21」各国いまどき報告 2003年10月14日 |
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