
もう三十路をすぎた姪っ子の彼とのつき合いは長く、ほとんど同棲の状態で、いずれは結婚するだろうと周囲は予想していた。ところが、1年前にすっきり別れると、同時に新しいボーイフレンドができ、電撃的に婚約、結婚の日を迎えたのだ。
元彼氏は、ちゃんと新しいガールフレンドを同伴して、披露宴の席でこれ見よがしにいちゃいちゃしている。
「彼とは今でも友達だから招待した」というのが、彼女の弁で、夫や親戚の人たちも「いいんじゃないの、友情が継続していて」と、むしろ喜んでいる。北米のドライな感覚に、つくづく感心してしまった。
その数週間後、「ブライダル・マガジン」に面白い調査結果が載っていた。「元恋人を結婚式に招待しますか?」という問いに対し、20%が「まだ友達関係なら、もちろん招待する」と答え、35%が「フィアンセがOKと言えば、招待する」と回答した。つまり、55%が肯定的な考えなのだ。
「結婚相手が元恋人の列席のおかげで、気まずい思いや反発感を持たない限り、元恋人を招待するのは何の問題もないでしょう」というアドバイスが結論として書いてあった。
カナダの初婚年齢平均は男性29歳、女性27歳。ウエディング・ベルまでに、いろいろな恋愛歴を持つ男女が多いのは当然だ。夫のもうひとりの姪は30歳近いが、結婚式や親戚のパーティーに連れてくる相手が毎回違っている。
カナダでは離婚率が45%で、離婚するカップルの平均結婚年数は14年。したがって、結婚式に出席する両親がそれぞれ再婚していて、兄弟姉妹も血縁だけでなく"まま兄弟""まま姉妹"、そして彼らのパートナーと、ややこしい関係のファミリーが一堂に会することは珍しくない。
初出:「婦人公論」海外女性通信 2003年7月7日号 |
ホーム‖戻る
Copyright (C) 2001-2003 Yumi Schemmer. All rights reserved.
This site best viewed using 800 x 600 screen resolution and True Colour display.