
だいたい、見た目だけでも食欲をわかせる形状のお菓子ではないというのに、227g入りの袋が1ドル49セント(約120円)というお手ごろな値段のためか、ロングセラーの駄菓子になっている。
食べてみると、思ったより軟らかく、歯で簡単に噛み切れる。ただし、口に含んだ食感は、やっぱりツルツルしたプラスティックみたい。しばらく噛んでいると、口の中が真っ黒になる。意外にさっぱりした甘さだけれど、なんだか薬っぽい味が舌に残る。
コード状になった真ん中は、空洞になっていて、遊び心の旺盛なカナダ人は、このリコリスをストローがわりに使ってジュースを飲むことも。
それに、ハロウィーンの定番トリート(子供たちが扮装して各戸を訪問するので、おやつをあげる)も、ポテトチップやチョコレートと並んで、人気の高いお菓子はリコリスだ。
さて、一体リコリスって何から出来ているの?答はマメ科の多年草「甘草(かんぞう)」の根が原料。根自体に特殊な甘みがあるという。
なんだか健康食、自然食っぽくて体に良さそう、と直感したあなた。そう、そのとおり。実はリコリスは、お通じを良くするという、知る人ぞ知る便秘の特効薬。お腹の具合が悪いときに食べると、整腸作用があるのか、不思議なくらい良く効く。
「電気コード」のリコリスでは食指が動かないという人には、丸いキャンディー状のものや、おしゃれっぽく他のキャンディーとサンドイッチにしたものや、きれいな色付きのものもある。
写真のカラフルな詰め合わせパッケージは、1ドル50セント。あくまでも、お求め安い値段が良心的で、泣かせる。
私事になるが、わが夫の大好物のおやつはリコリス。子供の頃から、リコリスを食べて育っただけに、夕食後に2,3本食べるのが、デザートのしめくくりとなっている。
初出・フジBS放送「ワールドバザール21」2003年1月20日 |
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