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アイスワインは豊熟のエッセンス

 アイスワインの歴史は1700年代にさかのぼる。ドイツのフランコニア地方で開発されたのがオリジナルで、ヨーロッパの寒冷地域で作られるようになった。

 オンタリオ州ナイアガラ半島とブリティッシュ・コロンビア州オカナガンバレーの土壌と気候は、アイスワインの生産に理想的なため、1980年代から生産が始まり、今ではカナダ産のアイスワインは世界的に有名である。

 1991年にフランス・ボルドーで開かれたヴァンエキスポで、カナダの1989年産アイスワインがグランプリを受賞し、国際的に最高峰に到達した。

 普通のワインは、10月ごろ完熟する葡萄を摘み取って作られるが、アイスワイン用の葡萄はつるにぶらさがったまま、気温が零下10度以下になる12月から1月過ぎまで待つ。冬になっても収穫されない葡萄は、自然に凍結と解凍を繰り返して乾燥していく。

 極寒の零下10度から13度の日に、いよいよ葡萄は手で摘み取られる。凍った葡萄が溶けないよう、時には夜間の作業となることも。

 固く凍った葡萄を圧縮すると、果汁の水分がほとんどないため、収穫量は通常の5_10%。しかし、このエッセンスこそ果汁、糖分、酸味、芳香が凝縮されたアイスワイン究極の味をかもし出す。

 こうして集めた果汁を約5ヶ月かけて、ゆっくりと醗酵させる。できあがったアイスワインは、琥珀色に輝き、ピーチやマンゴのようなトロピカルフルーツの甘い香りがする。口に含むと、糖度20以上の甘みが広がる。それは自然の甘さで、バランスのとれた酸味のため、後味はすっきりしている。

 冷蔵庫で冷やし、小さめのワイングラスに注いで、食後のデザートとして赤々と燃える暖炉の前にすわって飲むアイスワインは、最高においしい。

 生産量が限られているので、カナダでは1本(375ml)60ドル前後と高価である。特殊なスパークリング・アイスワインだと140ドル以上する。

 最近はアイスワイン入りチョコレート・トリュフが、ギフト用に人気が高い。チョコレートとアイスワインが口の中でミックスされる絶妙な味わいこそ、リッチな大人のエレガンス!

 あなたも、ぜひアイスワインをお試しあれ。

初出・・フジBS放送「ワールドバザール21」各国いまどき報告 2002年12月16日http://www.e384.com/


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