カナダのニュース

若者奮闘記
大好きなトロントで永住決意―グラフィック会社を経営するひかるさん

トロントニアンクラブ ひかるさんは、大阪府出身。トロント在住9年目を迎えるという元気いっぱいの若者だ。

 現在「OH! Graphic」という日英両語のパンフレットや名刺の作成、ウェブページのデザインなど、コンピューターを駆使した会社を経営し、順調にキャリアを伸ばしている。

 ひかるさんは、もともとは「ワーホリ出身」。女子大を1年休学し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡航、シドニーでオーペアとしてホームステイしながら英語を勉強した。

 日本へ帰国後、大学へ復学し卒業、就職と難なくレールの上を走っているかのように見えたが、海外に居たときの自分が日本に居るときよりずっとイキイキしていたことを発見、もういちどワーキングホリデーで外国へ行くことを決心した。

 当時、ひかるさんが営業セクレタリーとして働いていた英語学校の先生がトロント出身で、話を聞くうち「よし、今度はカナダにしよう」と1993年の5月、また日本を飛び出した。

 日本でマックオペレーターの経験があったことが幸いし、トロントですぐに日系出版社に就職できた。トロントが大好きになったひかるさんが、カナダ永住を決心するまでに時間はかからなかった。

 「人と土地の相性って、やっぱりあると思うんです。私の場合、トロントがもう好きで好きでたまらなくなって・・・。こんなにいろいろな人種や民族がたくさんいながら、こんなに平和な土地柄っていったい何?ってビックリしたんです。

 町で誰からもジロジロ見られないこと、下手な英語でも誰もが聞いてくれること、自分が自分らしくいられること、トロントにいて、日本人だからっていう理由でイヤな思いをしたことはなかったの。弁護士を通して永住の申請をし、7ヶ月で取ることができました」

 1996年、得意のコンピューター技術とセンスあるグラフィック感覚を生かして会社を設立した。これまでにジョージブラウン・カレッジ、ナイアガラのホテル、コンサルタント会社や個人のウェブページをデザインしてきた。

 また、ひかるさん自身のホームページ「トロントニアンクラブ」http://torontonianclub.comは、97年に開設し、ずっと現在も更新し続けている。97年ごろは、まだ女性が単独でホームページを持っているのは珍しかったので、「地球の暮らし方_カナダ編」やマック関係の雑誌にも紹介された 。

 ホームページを通して、思いがけない方面から仕事の話が舞い込んだり、日本の若者たちがひかるさんのトロント情報を頼りにカナダへ渡って来たりする。「ホームページの掲示板を一時閉鎖したことがあるんです。そしたら、どうしてやめるんですかー?ってEメールが殺到して。だから、もう自分で勝手にやめたりできないなあって痛感したんです」

 カナダへ来る人たちに一言アドバイスは?と尋ねたら、「自分が好きなことをあきらめずに続けること。好きなことなら、きっと道が開けます」と、率直な答えが返ってきた。

 ひかるさんの将来の夢は「結婚して、子供を作って、家を買って・・・」とフツーのお嬢さんの横顔をのぞかせる一方「カナダと日本の架け橋となるような仕事を続けていきたい」と目を輝かせる。

 頑張り屋のひかるさんなら、きっとすべての夢をこれまでしてきたように、ひとつひとつ実現させていくことだろう。

初出:・・・「日加タイムス」2001年6月15日号


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