
カナダ人ってどんな人たち?アメリカ人とどう違うの?もし、あなたがこんな素朴な疑問を抱いたことがあるなら、さあ、どうぞ読み続けて!
カナダ人はアメリカ人と間違えられることをもっとも嫌う。ヤンキー気質を形容する言葉にArrogant(横柄な、傲慢な)がある一方、カナック(カナダ人のこと!)の形容詞は、ずばりNice(親切な、優しい)。これはTVのドキュメンタリーで、アメリカ人に「カナダ人はどういう人たち?」と聞いたところ、みんなが口をそろえて「Nice People!」と言っていたから間違いない。
アメリカ人のように底抜けの陽気さや人なつっこさに欠けるが、慎み深く、遠慮がちなカナダ人。これは気候が大きく影響している。11月から4月までは長くて寒く、雪の多い冬という土地柄だから、どうしてもパーソナリティーが暗くなるんだと思う(ちょっとオーバー?)。
でもカナダ人は、自分たちがカナダ人であることをすごく誇りに思っている。
2年ほど前に大ヒットしたTVコマーシャルは、カナダ産ビールの宣伝だったのだが、ビールよりもそのコマーシャルのスピーチがものすごく受けた。
典型的なカナダ人といった容貌の青年がステージの上で静かに語り出す。
「ぼくは木材伐採人でもないし、毛皮商人でもない。イグルー(氷のドーム型住居)に住んでいるわけでもないし、動物の脂身を食べないし、犬ぞりだって持っていない。ぼくらの国には大統領でなく、首相がいる。ぼくは英語とフランス語を話すけど"アメリカ語"は話さない。だからAboutはアブートと発音しないで、アバウトと発音する」青年の口調はだんだんと熱っぽくなる。 「ぼくは警察活動よりも平和維持活動を信じている。同化よりも多様化だ。ビーバーは、誇り高く立派な動物なんだ。カナダではテュークは帽子で、チェスターフィールドはソファーのことで、Zはゼッドでズィーじゃない。カナダは世界第2の広大な土地を有し、ホッケー王国で、北アメリカの最良の所にある!」
そして、最後にこう絶叫する。「ぼくの名前はジョー。ぼくはカナダ人なんだ!」聴衆の熱狂的な大喝采がこだまする。
このカナダ賛歌は、7月1日のカナダ建国記念日の祝賀式典でもオタワの議事堂前で、コマーシャルを演じているジェフ・ダグラスによって、ライブで再演された。カナダ人がどれほど狂喜したか、皆さんにも想像つくことだろう。
アメリカ人と一味違うことが、カナダ人にはとっても嬉しい。そしてアメリカ人が兄弟分と呼びながら、実ところカナダのことを何も知らないのを、少々ばかにしている。
「アメリカ人の無知」はカナダのコメディー番組でよく取り上げられる。例えば、ホワイトハウスの前やハーバード大学のキャンパスで、カナダに関する質問をして、アメリカ人がとんちんかんなことを答えると、もうそれだけで大受けしてしまう。
それでいて、カナダ人は便利なアメリカ製品を使い、アメリカのTV番組やハリウッド映画を楽しみ、冬になるとフロリダへ避寒に出かける。米ドルがカナダドルの1.5倍も高くつくというのに。快適なアメリカナイズされたライフ・スタイルを維持しながら、もしチャンスがあれば国境の南で仕事をし、米ドルを稼ぎたいと思っている。
カナダ出身の有名人は意外に多い。俳優のマイケル・J・フォックス、ジム・ケリー、マイク・マイヤーズ、歌手のセリーン・ディオン、アン・マリー、ポール・アンカ、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、TVアンカーのピーター・ジェニングスなど。これらほとんどのカナダ人が当然のことながら、アメリカに移住している。前述したビールのコマーシャルで一躍売れたジェフ・ダグラスも、ご多分にもれず今やハリウッドの俳優だ。
国連の調査で7年連続して「世界で最も住みやすい国」に選ばれたカナダ。先ごろ行われたアンケート調査でも、「カナダはアメリカに併合されるべきか」という問いに対して、76.5%のカナダ人が反対している。
兄貴分のアメリカには、経済力も政治力もかないっこないカナダだけど、ボクハ、ヒトリデ、タッテルヨ!と結構りきんでいるのだ。
カナダ人の口癖に「eh?(え?)」というのがある。センテンスの切れ目ごとにeh?を繰り返す人もいるほどで、例えば、"It's a nice day, today, eh? It's only
-5℃, eh? What a lovely day, eh?!" 日本語にすると「今日はいい天気じゃないの、え?たったマイナス5度だよ、え?何ていい日なんだ、ねえ?!」という感じだ。
ちなみに、カナダ人は日常の挨拶の時、天気の話を必ずする。しかも延々と天候のことを話す。ラジオでも天気と気温のことを10分おきにお知らせするくらいだ。かなりしつこい。
これがカナダ人だ!わかった?え?
2002年1月10日 |
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