エッセイ

これが正しい文章修行!

 巷に出版されている「文章読本」や「作文教室」の本を読んでみると、"目からうろこ"っていう内容に出会うことがあるわね。

 僅かな原稿料でも、物を書いて収入を得ている身の上である以上、私だって精進を心がけているのよ、一応。

 華やぎの皆さんも、たとえ3ヶ月に1度でも、文章をまとめて言いたいことを表現し続けているのだから、書き言葉を向上させたいって、思っていらっしゃるでしょう?

 私が気をつけている文章修行から、ちょっと受け売りっぽいけど、以下、皆さんにご紹介しましょう。きっと成果は現れるから、あなたも実行してみて!

1.自分の言葉で書こう!

 よそから借りてきた言葉でなく、自分が一番言いたいことをぴったり表現してくれる言葉を捜すこと。

 例えば「一般的」「具体的」「積極的」のように、○○的という表現を極力避けてみるの。○○的って、便利だし体裁よく文章が書けたように思ってしまうけれど、あえて○○的という言葉を使わないように注意しながら文章を作っていくと、本当に言いたいことを表現する難しさがよくわかるわよ。文章の構成をじっくり考えながら、言葉を選ぶ訓練になること間違いなし。

 それから、むやみに業界用語やカタカナ言葉を使わないこと。メディアが使っているからって、流行語を安易に乱用するのも、なんとなく軽薄ね。

 もうひとつ、私が一番気をつけているのは、"手垢にまみれた表現"をしないこと。新聞を読んでいて、時々ぶつかる飽きるほど繰り返された記事の定番表現の「黒山の人だかり」とか「今後の成り行きが注目される」とか「○○さんは沈痛な表情で口を開いた」など、もう使い古され手垢べったり、という文章は、絶対に使うまい!と心に決めているの。

2.文章のぜい肉を削ろう!

 エッセイを一本書くことになったら、そのエッセイの中で言いたいテーマはひとつだけにすること。話があっちへ飛び、こっちへ遠回り、という文章はいったい何が言いたいのかわからないし、核心がぼけてしまい、読んでいてイライラするわよね。

 ひとつの文章が長すぎるのも、説得力が弱くなるわ。小説家の中には、文章のスタイルを確立させ、独特の雰囲気を作るために、わざと文章を長くする人もいるけれど、彼らはちゃんとルールをわきまえていて、ひとつの文章に主語を2つも入れることはしないし、前の文と後の文がちゃんと繋がっているので、言わんとすることが、すんなり頭に入るけど。

 文豪家でもない我々素人は、短い文章でパキパキ表現するほうが、ずっと安全よね。

3.漢字の乱用にご注意!

 世の中にはいまだに、漢字を多く使うほど、知的な文章だと思い込んでいる人がいるわね。今や、誰もがコンピューターやワープロを使う時代。変換キーを叩けば、どんな難しい漢字だって、一発で入力できるでしょ(もっとも同音異義の漢字も多々あるけれど)。

 「有難う御座いました」「流石」「勿論」「御免下さい」「兎に角」「矢張り」なーんて漢字は、もうやめましょうね。日本の新聞、雑誌でもこの手の漢字は使わなくなって久しいから。私は日本の雑誌に送った原稿の中で「・・・する事」「・・・した時」から、「・・・すること」「・・・したとき」に直されたくらい。

 印刷した文章の状態で、漢字が多いと真っ黒な印象になって、読みづらい。漢字とひらがな、カタカナのバランスが良いと、パッと見た目に空白が多くなり、やさしい印象で、読みやすくなるのは事実よ。

4.文章にリズムを持たせよう!

 音読に耐える文章を書くこと。ゴツゴツした文章は、黙読していても、頭にすんなりと入ってこないでしょ。大事なのはリズムよ。サラサラ流れる小川のように、文章に躍動感があり、声に出して読んでみてもスムーズなのがいいってこと。

 そして、筆者の言いたいことが、まるで映画を見ているかのように、絵にすることができれば完璧よ。

 以上が、これまでに私が学んだ文章修行のいくつかってわけ。偉そうに書いたけど、ほんと、実行するのは大変。

 でも、せっかく文章を作って、人に読んでもらうんだったら、少しでも心に響く良い文章を書きたいと誰でも思うでしょう?

 それから、ここまで読んできて(あら、夕美さんの文章がいつもと違う)って気がついた人は正解!自分の文章のスタイルを180度変えて書いてみるのも、大事な修行のひとつよ。

 文章の大家にならなくっても、誰もが読みやすい文を書くことを目標に、頑張りましょうね!

2004年9月1日



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