著書の紹介


カナダおもしろモザイク探訪

トロント・エスニック文化めぐり
(第5回健友館ノンフィクション大賞・佳作入選作)

この街で世界が見える
カナダは多様文化主義(マルチカルチャリズム)の国。
さまざまな国からの移民が、色とりどりのモザイク模様を織り上げる。
トロントで触れてみた、おもしろエスニック・ドキュメント。

カナダおもしろモザイク探訪表紙志摩 夕美 著
健友館
2001年11月刊行
1200円

ISBN 4ー7737ー0581ー7

目次から
・ バーンズ・ナイトを祝うスコットランド系カナダ人
・ 韓国の正月
・ テト(旧正月)とベトナム系カナダ人
・ 試練と勝利の黒人史 _ブラック・カナディアン
・ セント・パトリックス・ディとアイルランド系カナダ人
・ 日本人が親近感を覚えるイヌイット
・ 故国の独立記念日を祝うギリシャ系カナダ人
・ ノールーズ(ペルシャの新年)を祝うイラン系カナダ人
・ 伝統のイースターエッグとウクライナ系カナダ人
・ イースターとポーランド系カナダ人
・ 過越しの祝いとユダヤ系カナダ人
・ シーク教徒の祝日「バイサキ」
・ ゆっくり生きる優しい人々アーミッシュの世界
・ 仏教の祭りとスリランカ系カナダ人
・ 故国の独立百周年を祝うフィリピン系カナダ人
・ 情熱が封じ込まれた芸術品とイタリア系カナダ人
・ 暑い夏!ホットなカリバナ祭とカリブ海諸国の人々
・ 先住民(ファースト・ネーション)
・ ヒスパニック・フィエスタを祝うラテン・アメリカ系カナダ人
・ 中秋の名月を愛でる中国系カナダ人
・ オクトーバーフェストとドイツ系カナダ人
・ アラベスク・フェスティバルとアラブ系カナダ人
・ 新年「ディワリ」とヒンドウー教徒
・ クリスマス・フェアとスウェーデン系カナダ人
・ イスラム教式婚礼
・ 日系カナダ人の歴史
・ フランス系カナダ人
・ あとがきに代えて




「まえがき」より抜粋


 カナダ最大の都市、トロントは世界で最もコスモポリタンな町と言われる。それはロンドンやニューヨークの比ではない。例えばニューヨークに住む人の28 %が外国生まれの移民であるのに対し、トロントは48%。トロントに限って言えば、毎年7万人が移住者として到着している。カナダ全州では毎年約17万人を数える。

 移民の故郷は169カ国におよび、話す言葉は100の母語。しかもトロント人口の5分の1にあたる人々は、1981年以降の移民だという。 移民の傾向は、近年刻々と変わりつつある。かつてはイタリア、英国、ドイツからの移民が過半数だったが、91年以降は香港、スリランカ、中国、フィリピン、インドといったアジアからの移民が圧倒的に多い。

・ ・・中略・・・

 バラエティーに富んだエスニックは、トロントのあちこちで故国の記念日を祝ったり、フェスティバルを開催したりする。

それらは同胞のためのお祭りだけに終わらず、広くカナダに彼らの文化を紹介するという意義を持っている。

 「知る」ということは「理解」への第一ステップ。自分の知らない文化に一歩踏み込んでみると、知らなかったエスニックの歴史や宗教の背景、そして彼らの人となりが見えてくる。

・ ・・中略・・・

 日本の皆さんがこの本を読んで、カナダという国は「森と湖の自然豊かな地」だけではなく、多くのエスニックが織り上げるモザイク模様のオモシロイ国だと知っていただければ幸いである。



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